フジハーモニー


^^ 写真をクリックして全体構図をチェック ^^

商品名フジハーモニー
製造元矢崎紙工株式会社静岡県富士市
規 格114mm x 65mシングル
採 取1996年 新潟県
在 庫× (out of stock)
モチーフ緑メイン カラバリ 富士山 再生紙 水溶紙 recycle gray
素材
販売種別普及品
フジハーモニー2連続です。
前回のフジハーモニー01と併せて旧友から貰ったもの。

ところで、この友人Uとは長く親交が途絶えていたのですが
なかなか面白い人物なので、どうにか連絡が取れないかと思っていました。
気になって調べてみましたら、このところの勤務先まで判明。
おお、ヤツも元気そうにしておるではないか。

さすがに直接職場に電話を掛ける訳にもいかないので
共通の友人U (あれ?こっちもUだぞ。じゃU2で。当然バンドとは無縁です。)
「かくかくじかじかなんだけど、どうにかならんかね。」と言ったら
あっさり連絡をつけてくれました。おお、最初から彼に言えばよかった。

ちなみに、そのU2君に声を掛けたとき「かくかくじかじか」の部分をして
「君さぁ、ほんと良くそう言うの調べるよね…。」みたいなことを言われたのですが
ふっ、ワタクシがストーカーまがいの性格であることに今更気づいたのかね!
…って、褒めてねーよ。

# 念のため書いておくけど当たった情報は正式に一般公開しているデータだけですよ。
# 公になってるものを探すだけでも結構いろいろな事が判るの!
# ほんとに他言しちゃいけないような事は知っても言わないしさ~。
# …ぶつぶつ。


閑話休題。

どちらも同じデザインのように見えますし、01・02共に採取時期は同時だと思われます。
それというのも、01および本品にはトリム画像にも全体写真にも写っていない端っこに
小さな注意書きのあるのが最大の特徴だからです。
株式会社 静央 謹製
■この包装紙は水に溶ける特殊紙を使用し
 ていますので安心してトイレに流せます■
 特願平3-103359
フジハーモニー水溶紙
実は、この『静央謹製』という文言は
1990年代中盤に他社製品でもよく見かけたのですが
最近ではほぼ見かけなくなっているんですよね。

特願というのはお察しの通り、特許申請中であることを意味しています。
つまり「トイレに流れる包装紙」は平成3年に静央さんが出願した発明だ、という事ですが
特許庁で調べたところ、この番号は後に特公平04-311465という扱いになりました。
出願がひとまず受理されて公開番号として別のフェーズに移動した、という意味です。

では果たしてこの発明は特許として認められたのか?
実はここが特許の複雑怪奇なところで、「公開」は「許可」ではないのであります。
「公開」とは「出願から18ヶ月経過した」事を示し、それ以上でも以下でもありません。
本当に認めて欲しかったら出願から3年以内に改めて出願審査請求する必要がある。
つまり、出願番号それ自体には具体的権利が内包せず、
それを記載する行為は「ワシ特許とるつもりでっせ」と関係業界に振りまいて
抑止力を期待する効能しかない、という事になります。

そして、本出願がその後に審査を経て特許番号を付与された形跡はありませんでした。

何故出願審査請求をしなかったのか?
いや、もしかしたら請求した結果 拒絶されただけなのかも知れないんですけど、
単に出願するのと違って審査を通すのは大変面倒だと法務系の人がよく言ってるので
出願だけして放置、というのも良くあることのようです。
ところで、特許の顛末を連呼して静央さんに不利益があると困るので書いておきますが
前述の通り抑止力は働いてますから、意地汚い事を考えても無駄ですよ。
これをして「防衛出願」という俗語があるくらいですからね。

# そもそも、防衛出願なんてTipsがまかり通ってる事自体がおかしい!
# 国内でさえ保護されなくて国際競争力なんて言ってられっか!
# この辺の事は現在連載中のエンゼルバンクで特許を取り巻く諸々の話が出てきそうなので
# 詳しく知りたい人は多分そっちを読んだ方がわかりやすいんじゃないかと思います。
# …って、ほんとに現在進行形の部分なので、あっさり新章に切り替わるかも知れないけど。


要するに、本件に関して言えば
最終的に特許を取らなかった(or 取れなかった)ため永続主張が出来なかった。
結果的にこの記載は
出願後のわずかな期間に流通した版だという証明にもなっています。

…という、一連の話が判っただけで個人的には満足なんですが
調べていくうちに静央さんの関連特許が見つかりまして、それが超ステキだったので
いずれの機会にでも書きたいと思います。

は? …だから、ストーカーじゃないんだってば!

■■■ 2010-01-22 追記 ■■■
水溶紙の特許についてのアレやコレを書きました。

■■■ 2010-02-05 追記 ■■■
本件に関して、特許は「取れなかった」のではなく「取らなかった」であることが判りました。


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